ある少年のつぶやき
(エルス)
「全ての事象は何かによって観測されることで定着する。
その観測されたタイミングが今なのか、それとも未来なのか。過去だったのか。人だったのか違うのか。それはわからないけどな。」
byエルス・ハーゼンクレヴァ
#サイト未収録
#オスティナート大陸
(エルス)
「全ての事象は何かによって観測されることで定着する。
その観測されたタイミングが今なのか、それとも未来なのか。過去だったのか。人だったのか違うのか。それはわからないけどな。」
byエルス・ハーゼンクレヴァ
#サイト未収録
#オスティナート大陸
ヘレメアデスの涙
琥珀色をした宝石。
強い力を持つメルトレリックの一つ。
(side note)
ヘリアデスが流した涙が琥珀となったというギリシア神話と、メレアグロスの死を嘆いた鳥たちの涙が琥珀となったギリシア神話から。
#サイト未収録
琥珀色をした宝石。
強い力を持つメルトレリックの一つ。
(side note)
ヘリアデスが流した涙が琥珀となったというギリシア神話と、メレアグロスの死を嘆いた鳥たちの涙が琥珀となったギリシア神話から。
#サイト未収録
ある聖火騎士の戯言
祈りは天に消え、懺悔は地に沈む。
人は贖いの為に生き、救いの為に死ぬ。
法の裁きは報いでしかなく、罪の許しを与えるものではない。
「法も政治も、神の代理行為でもなんでもないんだぜ?」
by リュシアン・ヴェルブレシェール
#サイト未収録
#オスティナート大陸
祈りは天に消え、懺悔は地に沈む。
人は贖いの為に生き、救いの為に死ぬ。
法の裁きは報いでしかなく、罪の許しを与えるものではない。
「法も政治も、神の代理行為でもなんでもないんだぜ?」
by リュシアン・ヴェルブレシェール
#サイト未収録
#オスティナート大陸
第一楽章 第五小節
「もう一人の招かれざる客 – Empty Blue(鳥の飛べない蒼) –」で、ブランシュに閉じ込められた後のフィディールの話
友情出演、カヤとオズウェル。
#本編未収録
#サイト未収録
カヤ・マツリカの目は同情的だった。
「フィディール、無事ですか?」
「……ああ」
やってくれる。内心で自分を閉じ込めたブランシュに当たり散らす。
折り目正しく、栗色の髪の青年──オズウェルが腰を折ってくる。
「す、すみません、フィディール代理執政官!」
「君が謝ることは何もないだろう。僕のミスだ」
「そ、そうですね。隙をついて逃げられた挙句、閉じ込め返されたなんて、ミス以外の何者でもないかもしれませんね!」
明るくはきはきと悪意なくフォローのつもりで答えてくるオズウェルに、フィディールはやや冷ややかな視線を向けた。
「オズウェル、君はたまに物言いが直截的だな?」
「あ! す、すみません!」
「……構わない。本当のことだからな」
当たってしまったことを反省する。
代理執政官であるフィディールと、専属警護を担う親衛隊でもある彼ら〈盤上の白と黒〉の関係およそこのようなものである。
対外的な主従関係は明確にあるが、仕事仲間といった方が適切だろう。カヤやハインツがフィディールを呼び捨てにしていることも含め。
「オズウェル。ブランシュの件だが、警備隊に連絡を回してくれ」
「了解しました」
「ブランシュの捜索、私も行きましょうか?」
「いや、君は君の仕事を優先してくれ。……ハインツのやつ、まだ見つかってないんだろう」
「まあ、そうですね」
「え、隊長、またいないんですか?」
ぴく、とフィディールの耳が動く。
カヤは知り、オズウェルは知らないだろうが、こちらは徹夜明け。長老たちの協力と支持があったとはいえ養父を謀殺するという大仕事の翌日、計画の要であるブランシュは逃げ出し、おまけに腐れ縁の部下は行方不明。胃がぎりぎりしてくる。ついでに頭も痛くなってくる。
「ええ。いつものことと言えばいつものことですけど。でもまあ、今回は居場所はもうアメーリエに調べてもらってますし」
カヤの口調は諦めきって慣れきったものだった。心なしか眼差しまで冷めきっている。
オズウェルが、はは、と乾いた笑みを浮かべる。
いつものこと。そう、ハインツがいきなりいなくなるのはいつものこと──いつものことであってたまるか。
ブランシュ同様、行方をくらませているふざけた男の顔が脳裏に浮かび、ふつふつと怒りが湧き上がってくる。
「カヤ」
「はい?」
二つ年上の、半分友人でもある女性の名を呼ぶ。
「ハインツを捕まえたら、力づくで書類仕事をさせろ」
その目は、ブランシュに対するもの以上に完全に据わっていた。
それはもうその通りに、とカヤは微笑みながらうなずいた。
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