本日のフィディールとカヤ
するり、と。
掬うように一房、大地の色を映した髪を指先に絡められた。
とび色の髪に静かに顔を寄せた青年が、なんだか安心したように囁く。
「カヤの匂いがする」
まるできれいだというように、翡翠色の目を細めて微笑むものだから。
とっさに、私以外の女性にやっちゃいけませんよ、と、恥じらいを誤魔化しながら口を酸っぱくしてみた。
#サイト未収録
#オスティナート大陸
するり、と。
掬うように一房、大地の色を映した髪を指先に絡められた。
とび色の髪に静かに顔を寄せた青年が、なんだか安心したように囁く。
「カヤの匂いがする」
まるできれいだというように、翡翠色の目を細めて微笑むものだから。
とっさに、私以外の女性にやっちゃいけませんよ、と、恥じらいを誤魔化しながら口を酸っぱくしてみた。
#サイト未収録
#オスティナート大陸
あたたかい息吹を宿す生命の躯に、氷のように冷たい死んだ心が横たわる。
壊れかけた夢のかけらを一つ一つ拾い上げてくれたのは、あなたでした。
誰か助けてと、救いを叫ぶ己の声を、誰よりも真っ先見捨てたのは他ならない自分自身だった。
#サイト未収録