Fragment

- Stars on earth, stars in the celestial. -
こぼれ話

「約束のヴェンデッタは竜の歌声と遊ぶ」よりトーリとフリア。
旅の途中。
……永遠を願う。ただ強く。

 夜空に白銀の月が架かっていた。
 月光を浴びて濡れたように光る草木を踏みしだき、フリアは夜の空を見上げる。
「今日は、中秋の名月ですね」
「チューシューのめいげつ?」
「東の最果てにある島国では、この季節の満月のことをそのように呼ぶそうです。とてもきれいな月」
「確かにそう言われると、特別きれいに見えるかもしれない……」
 そう言って、トーリも星空に浮かぶ明るい満月を見上げる。
 ふと、トーリがつぶやいた。
「きれいだね、月」
「ええ」
 フリアが月の明るさに目を細めれば、トーリが感じ入った様子で、本当にきれいだよね、と繰り返す。
 その素直な言葉に、フリアは万感の想いをこぼす気持ちでうなずいた。
「ええ、本当にきれいで……」
 言いながら、なぜだか不意に泣いてしまいそうになった。慌てて目を擦る。
「フリア?」
「な、なんでもありません。」
 トーリに背を向け、祈るように手を組む。
 旅が終わらなければいい。
 初めてそう思った。
 竜も見つからないで、このままずっと。ずっと、ただ、トーリとクィーと旅をしていたい。
 だって旅が終わったら、フリアは帰らなければならない。
 また、閉鎖された居場所で、息を殺して生きていく。

 ……永遠を願う。ただ強く。
 
 月明かりだけが、ここにあふれていた。CLOSE(閉じる)


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続 ・ 対義語を聞いてみた(トーリとフリア)

「トーリさん次の言葉の対義語を言ってくださいね?まずは、楽しい」
「つまらない!」
「明るい」
「ん、重い!」
「……。薄い」
「うるさい!」
「………厳しい」
「あったかい」

トーリさんの考える対義語はわたしが考えている場面で使ってるものじゃないですね? byフリア

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億万長者の鉱山ディーウェス

一攫千金も夢ではないほどの金と銀、宝石などが採れる鉱山。
現在はドミヌス王国に管理されているため、一般人の立ち入りは禁止されている。

(side note)
ラテン語のdives(金持ち)に由来。

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→  冠する者

風の王女を冠する賢者
(サラ・シルフィード――本質。あるいは、原罪)

祝福の名を冠する青年
(ユーリー・アシェル――祝福はいずこ)

救世主の名を冠する聖女
(クリスティーヌ・クリストファ――さて、彼女が運ぶ救世主は)

聖母の名を冠する貞女
(マリア・ハーゼンクレヴァ――知は洗練された精神に宿りて)

淑女の名を冠する少女
(マルタ・サフリエニ――彼らは私を救ってくれた)

聖歌の名を冠する少女
(キャロル・スターシア――完全なる純粋な星よ)

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→  本日のキャラトーク

今川焼きか
大判焼きか
回転焼きか
べいぐどもちょもちょか

エルス&フリア「「今川焼……」」
ハインツ「回転焼き以外は潰したと思ってたが残党がいたか」
ティア&トーリ「「おやきじゃないんですか?(の?)」」
ルーシー「ちょっと待って!? 大判焼きじゃないの!?」
クィー「くきゅきゅきゅくきゅくきゅ」
フリア&ティア「「べいぐどもちょもちょ!?」」

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→ 創造都市アレント

ドミヌス王国にある都市。
複数性という考え方の下、多様な文化を持つ独特な都市。

(side note)
ドイツ出身のアメリカ合衆国の政治哲学者にして思想家、ハンナ・アレントに由来。

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→ ブラーナ童話

絵本作家であり、博士であり、一人の母親でもあったエミリア・ブラーナによる童話集。
全17話。

01.二人の主人
02.ブュィブラ英雄譚
03.とある旅人の話
04.ミオソティスの詩
05.シャンテレィンの精霊
06.宝石の娘たち
07.ぬいぐるみになったくま
08.願いを叶えない宝珠
09.あるありふれた人形の話
10.ヴァリスの環
11.妖精がくれた黄金のチーズ
12.公爵ベレンガールと騎士ロメー
13.リムとリザ(既存世界と代替世界に関連)
14.孤独の王
15.カナリアとナイチンゲール
16.ワインの樽
17.グルニカの宝物

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