本日のフィディールとカヤするり、と。掬うように一房、大地の色を映した髪を指先に絡められた。とび色の髪に静かに顔を寄せた青年が、なんだか安心したように囁く。「カヤの匂いがする」まるできれいだというように、翡翠色の目を細めて微笑むものだから。とっさに、私以外の女性にやっちゃいけませんよ、と、恥じらいを誤魔化しながら口を酸っぱくしてみた。#サイト未収録 #オスティナート大陸 novel 2024/04/25(Thu)
するり、と。
掬うように一房、大地の色を映した髪を指先に絡められた。
とび色の髪に静かに顔を寄せた青年が、なんだか安心したように囁く。
「カヤの匂いがする」
まるできれいだというように、翡翠色の目を細めて微笑むものだから。
とっさに、私以外の女性にやっちゃいけませんよ、と、恥じらいを誤魔化しながら口を酸っぱくしてみた。
#サイト未収録
#オスティナート大陸