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SARAH ‘SLE TEER
わたしのためではなく
あなたのためではなく
私たちのために
わたしのためではなく、あなたのためではなく
私たちのために
わたしのためではなく、あなたのためではなく
私たちのために
はじめまして。あるいはお久しぶり。
この手記をこうして閲覧しているということは、“私”の属する世界ではない──即ち、〈現〉に住まうあなたが、〈虚〉と〈現〉の共有領域〈零〉に格納された“データベース”への接続を果たしたものと思われます。
どちらにしても、これは宛名の欠けた遺書に過ぎません。
これを読んでいる貴方には、ここに記されている内容に対し、意義らしい意義も、意味らしい意味もなさないと思われます。
この手記は〈虚〉の世界が消滅ないし、私が死なない限り、内容が随時更新されていくことでしょう。
〈システム・エミリア・ブラーナ〉の“元”たる、この私、サラ・シルフィードは、〈虚〉に関する事象を記録し、〈現〉の第三者による閲覧を前提とした形式によって保存します。
これは、〈虚〉と〈現〉の狭間に位置する〈零〉の領域にて、行われる情報収集にして解析です。
あくまで私個人の独自判断に基づく文書であり、名の通り手記に過ぎません。
最後に、
この手記は〈虚〉での、
〈極夜の灯〉
〈Everlastingly Lost Time Horizontal〉
を代表とする〈対生成〉の可能性に備えたものです。
それが杞憂に終わる事を私は望みます。
前置きが長くなりましたが、“私”こと、サラ・シルフィードの告白と懺悔に、どうかお付き合いください。
Sarah Sylpheed
はじめまして。あるいはお久しぶり。
この手記をこうして閲覧しているということは、“私”の属する世界ではない──即ち、〈現〉に住まうあなたが、〈虚〉と〈現〉の共有領域〈零〉に格納された“データベース”への接続を果たしたものと思われます。
どちらにしても、これは宛名の欠けた遺書に過ぎません。
これを読んでいる貴方には、ここに記されている内容に対し、意義らしい意義も、意味らしい意味もなさないと思われます。
この手記は〈虚〉の世界が消滅ないし、私が死なない限り、内容が随時更新されていくことでしょう。
〈システム・エミリア・ブラーナ〉の“元”たる、この私、サラ・シルフィードは、〈虚〉に関する事象を記録し、〈現〉の第三者による閲覧を前提とした形式によって保存します。
これは、〈虚〉と〈現〉の狭間に位置する〈零〉の領域にて、行われる情報収集にして解析です。
あくまで私個人の独自判断に基づく文書であり、名の通り手記に過ぎません。
最後に、
この手記は〈虚〉での、
〈極夜の灯〉
〈Everlastingly Lost Time Horizontal〉
を代表とする〈対生成〉の可能性に備えたものです。
それが杞憂に終わる事を私は望みます。
前置きが長くなりましたが、“私”こと、サラ・シルフィードの告白と懺悔に、どうかお付き合いください。
Sarah Sylpheed