エルス・ハーゼンクレヴァ
E.L.T.H Harsencleva
Blue End
Blue End
言った以上、果たす。それだけだ。
第一級監視対象。
対生成者にして〈蒼の終点〉。
あるいは後天的に、上位個体へと変換せざるを得なくなった変異体。
出生、そして成長過程における諸々の事項には、グラール法院により機密指定が掛かっている。
余人が知る必要のない事というよりは、知った所でそれを有効に活用する場が存在しない、というのが本人の弁。
エルスという名は彼本来の名前ではなく、事象の名前。彼が年上年下構わず、敬称をつけて呼ばれることを好まないのは、「記号に敬称をつける理由はない」から。
タイムディスコード時代
旧名、シエル・フォルクロア。
双生児であるシスティーナ・フォルクロアとレファーノ・フォルクロアの間に生まれた禁忌の子。
なお、レファーノがシスティーナを強姦した事件の後、システィーナが記憶の錯乱を起こし、彼を結婚を前提に交際していた男性の子供と思い込んだため、村全体でエルスの出生は秘匿することとなった。
もちろん、シエル本人も事実を知らされずに育てられたが、10歳の時に投獄されていた実の父親であるレファーノと再会した。
姉システィーナの愛情を受けるエルスに嫉妬したレファーノに首を絞められ、対生成を実現。奇しくも、既存世界から代替世界へ移動した。
直後、代替世界のカタリーナ・グラシアンに発見され、グラシアン家に引き取られる。
先天的に異常なエーテル数値を持つ法術士として、一時期、古都トレーネの研究機関で暮らしていたが、約1年でグラシアン家に戻ることになった。
その際、エルスの義兄であるアレクセイ・グラシアンがある”対価”を支払ったため、負い目を感じている。
レイ・リコード時代
フェイと呼ばれる謎の小動物と一緒に帝都カレヴァラへやってきているが、詳細は不明。
システム・エミリア・ブラーナから、第二世界へ干渉する権限を後天的に貸与されている。
貸与された権限は、オルドヌング族が持つ干渉権限より上位の権限に相当する。
そのため、〈白の始点〉であるシルヴェステルや、魔法において天才的な才能を持つティア以上のシフト・ドライブを起こせる――のだが、その権限に比例したエーテル干渉力が不足しているため、宝の持ち腐れとなっている。
ただし、当人が特異点であり、第三世界に格納されているエーテルをほぼ一人で運用できるため、第三世界のエーテルを使ってオルドヌング族の特異点に匹敵するシフト・ドライブを起こすことも不可能ではない。
もっとも、本人は、燃費が悪い、という理由で(よほどの事情がない限り)使うことを拒否している。
いわく、制御できない力は力ではなく単なる暴力とのこと。
その他、実務上の理由で第三世界に格納されているエーテルを好き勝手運用できないため、法術士としての実力は現代の法術士とそう変わりない。
ユーリー・アシェル
Yuri Asher
Zēnōn
Liberation front
Zēnōn
Liberation front
心を失うことはできないけれど、壊れた心も二度と元には戻らない。