Myosotis Minnesang
ブラーナ童話に収録された作品の一つ。
ある恋人同士の手紙のやり取りを、抒情詩にしたもの。
元々は詩だけだったが、吟遊詩人が歌をつけて語り継いでいくうちに広く多くの人々の間で知れ渡るようになった。
オスティナート大陸の三大花宴の一つであるミオソティスの詩の由来はここから。
歌詞全文
ミオソティスという花を聞いたことがありますか?
一つ、唯一つ咲き誇る祈りの花を
もし花束にすることが出来たなら、彼女に伝えてください
いつか必ず、あなたに会いに行きます、と
風が吹く丘の上で手紙を受け取りました
一つ、唯一つ咲き誇る祈りの花を
今、あなたは何を思っていますか?
窓辺から見える空は今日も同じ
ミオソティスの植木鉢に水をやりましたか?
高く、気高く咲き誇る願いの花を
土が乾かないよう、水をこまめにあげてください
そうしたら、あなたに再び会えることでしょう
思い出の写真立てを眺めています
高く、気高く咲き誇る願いの花を
また一つ部屋に手紙が届きました
窓辺から差し込む光は今日も同じ
ミオソティスの誓いを知っていますか?
揺られ、風に揺られる優しき花を
忘れることのない歌を覚えているのなら
いつかあなたに必ず会いに行きます
踊り場の赤い靴を箱にしまっていました
揺られ、風に揺られる優しき花を
引き出しの中の手紙は大切にとっておいています
窓辺から聞こえる音は今日も同じ
ミオソティスの誓いを覚えていますか?
愛しく、愛おしく咲き誇る慈しみの花を
また一つ部屋に手紙が届きました
あなたに会える日を今日も夢見ています
ミオソティスの丘の花が満開になりましたか?
いつまでも、どこまでも咲き誇る約束の花を
そうしたら、あなたと永遠にいられることでしょう
そうしたら、あなたとどこまでも……
レイ・リコードの終章で、シルヴェステル・アファナシエフと彼女の夫の手紙のやり取りが元になったことが示唆されている。
Egas Berenice
オスティナート大陸中央、リュンヌ湖に面した中立国。
別名、賢人の庭。
豊かな水源と街を二つに両断するカナーリス運河のおかげで、都市全域に水が行き渡っている。当初、集落に名前はなく、戦後、人々の中心となっていたエガス・ベレニスという人物の名前がつけられた。レイ・リコードの終章で、シルヴェステル・アファナシエフと彼女の夫の手紙のやり取りが元になったことが示唆されている。